おんな城主 直虎 第30~33回 ここで言いたいだけ  つづきの終わり

[復活の火]

 

政次が井伊谷の城主となり、

直虎が一人の尼となり、

直虎は政次と相談のうえ、徳川側に書状を送った。

協力する代わりに、井伊家を復活し、家臣に加わるというもの。

家康の隣には母を今川家に嫁がされた小野家が嫌いな瀬名がいた、、

ここはちょっと政次のXdayの伏線あるのかな?と思ったのだけれど特になし。

直虎の政次への城主扱い。政次の直虎への家臣扱い。

幼馴染ゆえの仲良しさ、心許している感が出ていてよかった。

 

政次は、この回でなつに夫婦になる約束をする。

直虎への憧れや恋心、恋を超えた絶対的な信頼関係。

それとは全く異なる安らぎや居心地の良さ、献身的な愛、それを手離したくない、、とをなつに伝えた。

 

ちょっぴりむくれた感じを出していたなつだったが、

そのような義兄の政次を好きだからこそ、受け入れた。

 

大人ってすげぇっす。

ただ愛しているだけじゃなく、いろんな感情を受け入れていく様がすごい。

大人の静かに燃える愛が素敵です。

 

なつさんに対してネットではちょっぴし批判的な声もあったけど、

どーーーーーーーーーーー考えても、政次となつはお似合いです。

器の大きさがなつは大きい。

その大きさが政次を等身大の男に戻してくれるんですね。

 

嬉しかったです。

 

見せかけの城主であることを宣言したとき

政次の家臣が「とうに存じておりましたよ」と笑顔でいってくれたとき

あぁ政次、、報われたなぁと涙。

いい家臣に恵まれていたんだなと。 

 

今川の犬として振舞い、欺いてきた政次。

そうするしか生きるしかすべがなかったから。

自分の家臣にももちろんそうだった。

自分のために働いてくれていたからこそ、

多分、どこかでは申し訳なさとかあったんだと思う。

 

家臣側もそれを知っていて、騙されているふりをして黙っていてくれた。

 

いい家臣だな。政次の人望あってのことだけれど。

 

 

[嫌われ政次の一生]

 

 

前回、書いたので補足程度に。

 

家康演じる阿部サダヲさん

緊迫する井伊谷で直虎と初めて対面したとき

井伊谷三人衆を疑ってはいたが、時間がなくて対応できないことに謝罪の気持ちを表すため、(口では言わなかったけど)

なんであんな体勢の謝り方したんだろうか??!!

笑いを狙っているとしか考えられない。。

そして、もちろん笑いました。

 

なつと政次の心温まるシーンがありました。

なつの膝枕で

昔、先代の当主直親にしてやられた話をしたり、

お祭りの話をしたり、、

政次が自らすすんで処刑されに行く決心をしたあとの行動。

ふたりの最後の思い出を作りたかったんだろうと思う。

政次のためにも、

もしかしたらなつのためにも。

 

牢に入れられた政次と龍雲丸との掛け合いもよかったですね。

もうこのときには本音でぶつかり合える腹心の友、、というべきでしょうか。

龍雲丸は武士ではなけれど、直虎の事を裏切らないと信じられる同僚、、かな。

政次は龍雲丸を直虎任せられる一人だと確信していました。

見ていてつらかった。

信じている人を失うのは龍雲丸だってつらいですよね。

でも、それが本懐なのだとわかったのでなにもしなかった。。

男ですね。

 

政次の磔の刑は本懐なのだと、説得する龍雲丸と納得できない直虎。

直虎にとって政次はもはや

自分の体の一部という改めて象徴する場面ではあったのだけれど

このやりとりは今思えば、視聴者側を納得させるための場面だったのかも。

見ていてつらかった。

 

井伊家当主、城主として、政次をあきらめました。

そして、翌朝、例の行動に出るんですね。

 

 

この一ヶ月の大河ドラマは思い出したらキリがありません。

でも、ここまでは吐き出しておきたかったです。

政次がいない大河ドラマを受け止めるためにも。

読んでいただきありがとうございました。

 

 

おわり